スノーボードのメンテナンス(ワックス編)

スノーボードのワックス掛けって、みんなどうやってますかー(*^O^*)/

(めちゃめちゃ長いので、時間に余裕がある時に読んでみてください)

って事でワックス掛けについて、自分流のやり方を書いてみます(*^O^*)/
マニアックだけど変態扱いしないでね♡
ワックスと言っても、ここで書くのはホットワックスの話です。スプレータイプの簡易ワックスとか、生塗り専用とかはまた別モノなので、書きません。(詳しくないですし。)ただ一つ言えるのは、スプレーワックスは溶剤が入っているし、ベタつくので板は汚れるし、滑走性も低く保ちも悪く、ソールを保護する役割もほとんど期待出来ません。そしてホットワックスを入れてる板にスプレーワックスを掛けると、既に染み込んでいたホットワックスも溶剤で溶かしてしまうので、ホット入れてる場合は注意が必要です。リムーバー(クリーナー)も同じで、汚れと一緒にワックスが全部抜けちゃいますので要注意です。
でも、ワックス掛けにも人それぞれやり方あると思うので、スプレーワックスが板に悪いという訳ではありません。ただ、手間を掛けられるなら滑走性、ソールの保護性能共にホットワックスの方が断然いいって事は言えると思います。

なので!大切な板を永く使う為にも、ホットワックスはぜひ覚えときましょー(´^ω^`)

ワックス掛けの道具を買うにも最初はお金かかりますが、チューンナップに毎回掛けるお金をまとめたら、たぶん最上級の道具が揃いますよ♪  それに自分でメンテナンスするようになれば、板の状態にも自然と意識が向くようになるし、何より、常に板を良い状態で使う事が出来る様になります。滑りの悪い板で滑る事は、スノーボードの上達の妨げにもなります。(大げさじゃなくです。)
書いてる内容の根拠としては、かなりむかしに読んだ、『スノーボードの科学』と、『スノーボードの科学Ⅱ』ってワックス掛け業界では有名な(?)マニアックな本があるんですが、その記憶と、ワックスに凝っていた当時Yahooの掲示板にワックスについて熱く語り合うスレッドがあって、毎日楽しみにそこを読んでいたのでその時の記憶を頼りに書いてますw
『スノーボードの科学』は古い本ですが、カービングとか滑り方に関する力学的な解説もされてる珍しい本(だった?)なので、初心者の方は気になったら読んでみてもいいかも。情報が古すぎますねw

とにかく、スノーボードの板ってやつはワックスが抜けきった状態で滑り続けると、滑走面が雪との摩擦で痛み、(見たことある人多いと思いますが、ソールのエッジ付近が白っぽくなってる状態のアレです)毛羽立ち、摩擦抵抗が増えて更に滑らなくなってしまいます。ソール焼けとか、ベースバーンとか言われる状態です。
一回こうなっちゃうと、元に戻すにはソールをサンドペーパー等で一皮削るか、硬いワックスを入れて削る作業をかなりの回数やるとかしないと復活しないので、すっごく大変です。(ここでそれを書くとまた長くなっちゃうので今回は書きませんが、もしやる場合は必ずちゃんと調べてからやって下さい!)なので、ベースバーンになる前に、時々ワックスを掛けてあげましょう。
あと、意外ですがパウダーみたいなサラサラの雪質の方がソールを痛めるらしいです。(寒い時の雪の結晶のトゲトゲが硬く尖っているため。)逆に、春みたいなベシャベシャの雪質の時はめちゃくちゃソールに汚れが付きやすいです。(めちゃくちゃ汚れると、汚れがかなり摩擦抵抗になるので、ワックス掛けなおす時間が無い時はスクレパーで汚れを削り落とすだけでもだいぶマシになりますよ)
ワックスは、一回掛けて板に染み込む量はごく僅かです。でも1日置いてしっかり板を冷ましてから剥がして、もう一度掛けると、また更に少し板に染み込みます。そして、滑るたびに少しずつ板から抜けていきます。
なので、一番理想的でシーズン中のメンテナンスの回数を減らせる、ワックスのいっぱい染み込んだソールを作るには、新品の板を買ったら、ワックスを掛ける→剥がす、という作業を何度も繰り返しやる事なんですけど、そんな僕みたいな変態な人はほとんどいないと思うので、シーズン中の楽ちんメンテナンスを想定して書くことにします。
それに、最近はVサーモ(真空に近い状態のカプセルの中でホットワックスを入れるので、繊維?の深くまでワックスが入り込む、という機械だったと思う)が昔に比べてかなり安く出来るみたいなので、ショップで板を買える方は絶対やった方がいいと思います!ホットワックス★回分に相当するらしいです!(★には好きな数字を入れてね)
まず、使うワックスについてですが、僕はガリウムとマツモトのアンチBBしか分からないので、それで書きますが、メーカーが違っても基本的には温度帯(硬さ)によって種類があるだけなので、温度帯を参考に当てはめてみて下さい。
(細かくは、フッ素入りとか、静電気の帯電による汚れの付着を防ぐグラファイト入りとかもありましたがマニアックすぎるので省きます)
☆ワックスの種類
柔らかい(温度高い)
ガリウムピンク(+10〜0°)
↑↓仲良し
ガリウムバイオレット(紫)(+4〜−3°)
↑↓仲良し
ガリウムブルー(青)(−3〜−12°)
↑↓仲良し
アンチBB(マツモトワックス)
硬い(温度低い)
ある程度ソールにワックスが入ってる状態なら、シーズン中の手入れは(紫)と、(青)でオッケーだと思います。ピンクは柔らかすぎて剥がしたカスがベタつくし、ソールに汚れも付きやすいので嫌いですw
ピンクはソールが汚れすぎた時にクリーニング用として使うか、まだワックスが馴染んでない段階の板の場合は温度帯が高いワックスの方がソールとの相性が良いので(いきなり青とか入れても染み込みづらい)、新品とか、ソールの状態の分からない板を預かった時なんかは最初はピンクから入れます。
あとは、温度帯が近いワックス同士の方が、良く馴染むので(密着性が良いイメージ)ピンクを入れたら次は(紫)→(青)→アンチBB、といった具合に温度帯が近い順番に、柔らかいのから始めて、最後は硬いのという順番で使います。
もし回数をたくさんやるならピンク→ピンク→ピンク→(紫)→(紫)→(紫)みたいにやりますw…やらないか(笑)
だけど、、回数多くやった板は本当にワックスサボっててもベースバーン起きないんですよ。

あ、そもそも板のメーカーやモデルによってソールの材質にも種類(グレード?)があるので、その辺はカタログとか、ショップの人に聞いてください。ソールによってワックス良く入るのと、あまり入らないのとあるので。 

シーズン中は忙しいし、疲れるのでなるべく最低限の少ない回数でワックスを終わらせたいので、そういう場合は、板の有効エッジ付近3〜5センチだけに(青)を入れて、残りの部分は(紫)を使ったりします。もう一段階硬く仕上げる場合は、エッジ付近にアンチBB、残りを(青)で仕上げます。
エッジ付近は一番雪と摩擦する部分なので、ベースバーンは必ずエッジ付近から起こります。効果的にベースバーンを予防するために、硬いワックスをエッジ付近に入れるワケです。

本当はガリウムの青より1段階硬いのに緑ってのがあるんですが、硬すぎて使いづらいらしい(という当時の情報だった)ので、溶けやすく扱い易い割に保護性能の高いという噂のマツモトのアンチBBを使ってます。

 

いきなり全部のワックス揃えるのが大変で、一個だけでなんとかするとしたら…自分だったら、(紫)かなぁ。もう一個買えるなら次は(青)いきたいですね。次ピンク、ANTBBの順かな?

 

☆ワックスの塗り方について
コレも人それぞれやり方や意見は違うと思いますがが、僕のやり方で紹介します。
僕は結構マメに回数やるタイプ(だったw)なので、一回に使うワックスが一番少なくて済む方法でやってます。剥がした時のカスも少ないので掃除も楽だし経済的です。ペーパーは慣れないと余計やり辛いし、ワックス大量に消費するし、カスは多いしお金は余計にかかるし良いことないので使ってませんw…ただ、ソールが平滑性の無い板の場合はペーパー使わないと均一に掛けられない場合もあるかもです。僕はソールが平らじゃない板はそもそも却下なので、どちらにしろ使いませんがw

 
具体的な塗り方は、まずソール面を上にして作業台にセットして、温まったアイロン(90〜110°くらい。煙が出てたらかなり高すぎ。柔らかいワックスほど低い温度で溶けます)を左手に持ち、板の上で浮かせて待機、右手でワックスをアイロンに一瞬当て、表面が僅かに溶けたら直ぐにソールに擦り付ける。生塗りに近いやり方ですが、生塗りじゃ大変すぎるので、アイロンに一瞬当てて溶けた瞬間に、溶けた分だけコスる。やればすぐわかるんですが、かなりテンポ早くておKです。

これを何十回か繰り返して板全体にだいたい塗りつけたら、今度はアイロンを直接板に当ててソールに溶かし込みます。この時、アイロンは必ず常に動かし続けてください。早めな動きで何度も往復させて、徐々に板の温度を上げてやる感じです。ワックスが伸ばしきれなかったら追加で当てコスリしてください。板自体が冷え過ぎているとワックスが弾いて(固いワックスは特に)馴染まないので、暖かい部屋に置いたり、コタツで予め温めたりすると浸透しやすいみたいですが。はい…やらないですね(笑) 


一箇所にアイロンを当て続けて加熱しすぎると、ソールの材質が変わってしまい、ワックスが染み込まない状態に変質してしまうらしいです。そうなると元には戻らないので、慣れない内はソール焼きには十分注意してやってください。一度に板全体を掛けるのは難しいので、ワックスの溶け具合を見ながら、だいたい1/3くらいずつ仕上げていきます。
(ビンディングは面倒で無ければ外した方が板もズラしやすいし、軽いし、やりやすいですが、つけたままやっても板的には問題無いと思います。ただ、ビスが止まっている裏は引っ張られて僅かに凹んでいるので、均一に塗りづらいし剥がしづらいですがw ビスを緩めるか、ビン外せばある程度平らに戻ります)

あ!大事なこと!ホットワックス掛けるときは窓開けて換気扇まわして、やった方がいいです!1回くらいじゃ何ともないけど、3枚分くらいやると、翌日喉が痛くなったりするので、吸い込むのは体に良くないみたいです。マスクもするのがベストかも。
☆スクレーピング
全体が塗れたら完全に冷えるまで数時間(急ぎでなければ翌日まで)放置してから良く切れるスクレパー(3mm)で剥がします。スクレパーは両手で持ち、両方の親指を真ん中にしてスクレパーの真ん中をちょっと押して反らす感じで、剥がす時の動かす方向も押す方向です。スクレパー全体を、使って剥がすのではなく、親指で反らせている部分を中心に、スクレパーの一部分の一番力が集中する部分だけを使って剥がす様にすると、硬いワックスでも効率よく剥がせますよ♪  上手く削れた部分はいい感じのつや消し状態になります。
気持ち良く削れないようならスクレパーの角が丸まってるので、スクレパー自体を研ぐ必要があります。切れ味が良いと、削る音も気持ち良い感じです(´^ω^`)

☆ブラッシング(滑りに行く時)
良く切れるスクレパーでもほとんどカスが出ない状態までワックスを剥がしてから、ブラシを掛けます。ブラシは滑りに行く前だけで、重ねてワックスを塗る場合はスクレーピングの後そのままワックスでOKと思います♪
ブラシはボアブラシを掛け、最後に馬毛を掛けるとめちゃくちゃテカテカして滑る感じに仕上がりますが、自分は最近ソール保護と、ある程度の滑走性で満足なのでアンチBBか、ガリウム(青)塗りっぱですw  
塗りっぱと、ブラシ掛け、たぶん、並んでよーいドンしたら僅かに差が出るかな、程度の差だと思いますが、やった事はないですw
よほど本気の時はブラシやるかもw  
手間は少なく、ね(´^ω^`)

☆ストラクチャーについて
ストラクチャーについてはほとんど知識がなく、入れた事も無いので実際よく分かりませんw

…が、予想では多分、細かい溝を入れてソールの表面積を増やして接地圧を下げてワックスの浸透する許容量を増やす…んですかね??
滑りに圧倒的な違いが出るとは思えませんが(´・ε・`)
テンション上がる効果は間違いなくありそうですね(笑)

詳しい方教えてください(*^O^*)/ 
アイロンはガリウムのワックス専用(温度調節付き)を使ってます。アルミなのですぐに温まり、肉厚があるので温度が安定します。さすが専用なので使い勝手はかなり良いです♡ 高いですがw
あと、ソール側のエッジにバリが出てるとアイロンにキズが付き、キズ付いたアイロンがソールをキズ付けてしまうので、エッジのバリに注意です(サンドペーパーで取りましょう)
作業する場所は、それぞれ工夫してくださいw(僕はクッションフロアの洋間なので、何にも養生せずにやって、剥がした時はホウキとチリトリで掃除してますw)
作業に使う台は、メンテナンス専用があると無いとではやり易さに雲泥の差があるので、予算に余裕があれば1台持っておくと何かと便利です(amazonで5000前後だったかな?)シーズンオフは板を乗せてテーブル代わりにも使えますw
ですが、買えない場合は、少年ジャンプを積み重ねたモノを台にしてください(笑)  …そういう自分も10年以上それに近いやり方でやってたタイプですがw  ただ、低くてやりにくい上に枚数あると腰痛いんですよね…
以上、最近のワックス事情に詳しくないですが、基本的な部分はそんなに変わってないと思いますので参考にしてもらえたら嬉しいっす(*^O^*)/
最初から道具を全部買うのも大変なので、周りで『もう使わないから要らないよ〜』とか、『余らせてるからあげる』って人がいたら遠慮なく頂いちゃいましょう♡道具は使ってあげてナンボですからね。
ワックスに興味が出てきたら、周りの詳しい人に根掘り葉掘り聞いてみましょう。きっと丁寧に教えてくれると思いますよ〜
エッジ編も合わせて読んでね♡

ついでに調べました⬇️ ワックス台はシーズン前はもっと安かった気がする。

さすがamazon、価格変動制w

スクレパーは断然3ミリですからね! 家でメンテするなら下のやつより長い方が使い易いですが、携帯用には145mmは便利かも。

ソールカバーはおまけのおまけw可愛かったから(笑)











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