ユンボの種類と手配のしかた

レンタル建機屋さん等でユンボを手配する際に、事前に知っておいた方が良い事まとめてみました( ー̀дー́ )

まず呼び名ですが、『ユンボ』は元々は昔のフランスメーカーの商品名で、どれが本当の正式名称なのかはイマイチはっきりしませんが、『油圧ショベル』や『パワーショベル』と言われたり、資格の教材なんかには、『バックホウ』とか書いてあります。  建築、土木に馴染みのない方には『ショベルカー』が一番通じると思います。
だけど土木屋さん、レンタル屋さんもほとんどユンボって言ってるみたいなので、ユンボでいいと思います(笑)
地面に接する『キャタピラ』というのも実は固有名詞で、正式には『クローラー』とか『履帯(りたい)』と言います。 …が、これもキャタでいいと思いますw 前置き長くてすいません(^^;;
機械のタイプですが、特殊な物を除き一般的に出回ってる物には大まかに2種類あります。
【後方小旋回】タイプ
運転席の前方からアームが出ているタイプ。アームが前方から伸びている分リーチが長く作業半径が大きい為、広い現場や、地形を変えるような造成工事ではこちらの機械の方が良く見かけます。ミニクラスの機械はアーム付け根部分が左右に振れる機能があります。(機種よって左右に振れる角度は違う感じがします)
後方小旋回(2トンクラス)+ノーマル爪でのアスファルト剥がし作業
後方小旋回タイプ(3トンクラスかな?)
【超小旋回】タイプ
運転席の右側(運転席から見て)からアームが出ているタイプ。特徴はオフセット掘削が出来る事。運転席からバケットが左右に平行に動かせるので、溝掘りに向いています。
  また旋回時にキャタピラから出っぱる部分が無いので、狭い現場や、道路工事、設備屋さんの配管工事などでよく使われている様な気がします。アームの付け根が機械の中心部に近いので、リーチは短いですが、同クラスの後方小旋回タイプに比べて近くの重い物を吊り上げるパワーは強いです。


実家で所有している超小旋回タイプ。
コマツ PC28uu-2(3トン)
伐採の仕事でも使ってたのでフォークグラブ(はさみ)を使う事もあります。ボロッボロですがw
コンマ45クラス(機体重量約12トン)と大型ダンプ(10トン)
レンタル等で借りる際は、まず機械の大きさ(バケット容量や、機械総重量、積む車のトン数)と、機械のタイプ(後方小旋回、又は超小旋回)を指定します。
あとはレバーの操作パターンのタイプを指定します。
通常、左手側のレバー操作で、縦横どちらで旋回するかで呼び分けると伝わりやすい様です。
コマツなどのパターンの場合、左レバーを縦に操作して旋回するので、『縦旋回』と呼びます。

逆に、横に倒す操作で旋回するタイプを『横旋回』と呼びます。右レバーの操作はどちらも同じです。
※自分がよく使うレンタル建機屋さんではこういう言い方してますが、別な言い方をする所もあるかも知れません。
そして、最後にバケットのツメの種類も指定出来ます。(ツメが交換出来るタイプの機械の場合)
先端が平らな鉄板みたいになっているのが【平ヅメ】。3〜4本のツメが出っ張っているタイプが【ノーマルツメ】と呼びます。僕がよく借りるレンタル屋さんでは、両方のツメを借りても金額は変わらないので、メインに使いそうな方を装着してもらい、予備の爪は一緒に借りていく事が多いです。(初めての場合は借りる時に取替え方を教えてもらいましょう。慣れれば5分かかりません。)
平ヅメの方がバケット先端まで土が盛れるので、1すくいの量が多く、削った所が平らになるので整地しやすいです。配管などの埋設物がある可能性の場所を掘る場合は、平ヅメの方が引っ掛けて壊すリスクが少ないです。その代わり面接地で力が分散されるので、土が硬い部分では歯が立たない事も多々あります。
ノーマル爪は、力が点に集中するので、硬い所を掘る時に圧倒的に削るパワーがあります。埋設物を壊す心配が無く、大雑把に早く掘りたい場合や、硬い地盤の場合はノーマル爪を使います。 ノーマル爪は無いと仕事にならない事もあるので、平爪メインの場合でも必ず予備で借りた方がいいと思います。
   


※この他、特殊なアタッチメント(はつり、法面バケット、スケルトンバケット、解体用ハサミ等)を使う場合は、手配に時間がかかる場合もあるので、1日あたりの単価も含めて事前に問い合わせることをお勧めします!
トラックに積み降ろしするのに歩み板(ハシゴ、ブリッジとも言う)を借りるなら、手配する時一緒に伝えましょう。
あと、これは僕がよく借りるレンタル屋さん特有の設定かも知れませんが、燃料を、『満タン借りの満タン返し』か、『現状仮りの現状返し』というのが選べます。
満タン返しはレンタカーなどと一緒で、返す前に満タンにして返す。
現状返しは、借りた時も満タンじゃない機械を借りて、返す前に給油はしなくて良い、という設定です。(あんまり空っぽで返すのも恥ずかしいので、結局ちょこっと入れたりしますがw)
現場で使い終わって返しに行く時にスタンドに寄る手間が省けるので、僕は現状返しで借りる事が多いです。
   
また、しばらく使う予定がある場合は、月単位で月極で借りた方が安く済む場合もある(設定があれば)ので、現場が長い場合には確認してみましょう。
まとめ
機械のサイズ(バケット容量、機体重量等)
機械のタイプ(後方小旋回、超小旋回)
操作パターン(縦旋回、横旋回)
爪のタイプ
(平爪、ノーマル爪)
歩み板
(選べる場合は燃料の設定)

レンタル屋さんで借りる場合は以上5点を伝えたらスムーズに手配出来ると思います。
また現場でユンボを運転する際には、3トン未満の機械なら2日間の特別教育、3トン以上の機械を運転する場合には5日間の技能講習を受けて資格を取得する必要があります。
ハツリなどのアタッチメントを使う場合には別途解体用の資格が必要です。
参考になりましたでしょうか(´・ε・`)?

コメント

タイトルとURLをコピーしました