タップの種類と選び方『ジェットタップ・スパイラルタップの違い』

こんにちは(^^)/ 元アルミサッシ職人のほろです(笑)

この記事では、金属に穴をあけ、ねじを取り付けるためのネジ穴を作る時に使う、タップという道具の種類と特徴を紹介しています。


ご存知の方もおられると思いますが、金属にネジ穴を切るタップって、実は色々種類があります。


ここでは使った事があって特徴をそこそこ理解している(つもりw)の3種類をご紹介します。

・スパイラルタップ
切り屑が手前に出てくるタイプ。止まり穴用(貫通してない穴の事)なので、なるべく奥までタップが切れる様にタップの先端の角度が急になってます。
止まり穴に開ける場合は、よほど慣れてる方でなければ手作業をオススメします。タップの先端が突き当たりに当たってからも回転力をかけてしまうとソッコー折れます。タップ自体安いものではないので、手作業で感触を確認しながら慎重に作業しましょう。


↑左がジェットタップ、右がスパイラルタップ。らせんの向きが逆になってるのが分かります。カスが前に出るのか、手前に出るのかの違いと思われます。


・ジェットタップ
貫通穴用で、切り屑が奥に排出されるタイプ。貫通するまでタップを差し込めるので、ストロークが長く角度が緩やかになっている為、抵抗が少なく、タップを切る際抜いたり差したりの往復回数が少なくて済みます。板厚3ミリ以下なら1ストロークで開く場合がほとんどです。貫通穴に空けるならこのタイプの方が圧倒的に作業が速いし、タップに掛かる負荷も少ないので切れ味も長持ち。

・3本セットのタップ
タップ自体に螺旋が無く、1番〜3番まで順番に使って空ける。いちばん安いけど切れ味は長持ちしない。止まり穴には使えない。
3本セットのタップとタップハンドル。

左から1番、2番、3番タップ。
他にもあるかも知れませんが、一般的なのはこんな感じかな?

自分はほとんどの場合、貫通穴にしかタップを切ることが無いので、ほぼ『ジェットタップ』しか使いません。

ただ、どういう訳か需要が少なそうな『スパイラルタップ』はホームセンターなんかにもたまに売ってるのに、ジェットタップは滅多に売ってないんですよね… (というかホームセンターで見た事ない)

横浜市内色んな店行きますけど、1カ所しか売ってる店を知りませんw  ”止まり穴用”の『スパイラルタップ』なんてそんなに需要あるとは思えないんだけどねぇ


タップは油を差しながら、トルクのかけ過ぎに注意して丁寧に使えば折れない限り相当使えます。


(注)インパクトドライバにドリルチャックをかませてタップを使用すると打撃で折れやすいので極力避けたほうが良いです。 その場では使えても打撃力の蓄積でタップの寿命が短くなると思います。

可能なら打撃無しの充電ドリルで、低速回転で使いましょう。ない場合はタップハンドルで手作業やるのが無難です。

あとは相手の素材(アルミ、鉄、ステンレス等)と厚みによって、下穴のドリル径を微調整する場合もあります。
一般的なミリネジの場合、基本的にはネジ直径×0.8のサイズのキリで下穴を開けます。

(ネジ直径=ドリルキリのサイズ)
4mm=3.2mm
5mm=4.0mm
6mm=4.8mm


…基本的にはこうなんですが、強度は最大に出るんでしょうけどこれだと作業性が良くないのと、ねじを切る際の抵抗が大きい、つまり大きなトルクが必要で、無理するとすぐタップ自体が折れてしまいます。(アルミは大丈夫と思いますが)

なので、板厚が薄い場合や重要なビス穴以外では、

4mm=3.5mm
5mm=4.2mm
6mm=5〜5.2mm

くらいで開ける場合もあります。あくまでも職人さんが現場で加工する場合等はこんな感じでやること
もある、という事です。

求められる強度や、色々な条件で、最終的に何ミリの下穴にするのかを判断します。

もちろん工場での製作、製造などではまた基準が違うと思います。

タップの使い方をマスターすれば、色々な事が出来るようになります。たとえば…

   

先日、仕事終わりに時間が余ったので 現場で柄が折れちゃったアメリカンレーキ(首元が腐ってた)を修理しました(´^ω^`) 

↑ピン1本で留まってたのを外したら、中身はこういう作りになっていました。

なにか柄になる棒状のもの、軽くて強度のあるものはないかな~と、倉庫や廃材置き場を物色していると、ちょうど良さそうなアルミの手摺りパイプを発見(^^♪  よし、これで直そう。ちょっと重いけどまぁいいや

レーキの軸の部分が、手摺りパイプの中に差し込めそうだったので、丸棒の裏に鉄の板(6mmフラットバー)を溶接して、ドリルで穴をあけ、タップを切ってビス止めで固定しよう。

↑穴はフラットバーと丸棒ごと貫通しました。

ドリルで穴をあける際、丸棒に差し掛かる瞬間はキリが折れやすいので意外と難しいんですよ(笑)


↑分かりにくいですが、裏側までネジ切れています。

差し込んで裏からビス留め。 振動で緩むので、緩み止め代わりにネジに接着剤を塗りました。
ネジロック、というネジの緩み止め専用のものがあればなお良しですね


はい直りました(*^O^*)/

ちょっと長いけどw  

あとで切ればいっか♪

…とまぁこんな感じで色々修理できるようになったり、何かを作ったりする際にも金属にねじを取り付ける手段は覚えておくとDIYでも出来ることの幅が広がりますよ♪

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