境界杭の周りをいじる際の、『逃げ杭』の打ち方

工事などで土に埋まってる境界杭の周りを掘ったりする場合、誤って杭が動いてしまう可能性があります。

特に宅地と宅地の境にブロックを施工する場合、杭が片側半分くらい露出するくらい掘ったりする事が多いので、動いてしまうリスクも高いのです。
そんな時は、万が一境界杭が動いてしまってもピッタリ元の位置に復旧できる様、作業をはじめる前にバックアップを取る事をオススメします!
   

近くに動かない固定物がある場合は、最低2ヶ所にポイントを印して、それぞれのポイントから境界までの水平距離を控えておきます。(ポイント付近にテープ等を貼って、境界までの寸法を直接書き込むと間違えが起こりにくいです)
敷地の中で固定物が無い場合は、逃げ杭(控え杭)を打ち込みます。打つ場所は、作業の邪魔にならない場所を選んで対象の杭を中心におよそ正三角形を結ぶ3点に打ち込むと(1ヶ所は予備、誤って蹴飛ばしたりしても大丈夫ですが、動いた場合はその場で測り直すなり対処しましょう)完璧ですが、2ヶ所でも大丈夫です。2ヶ所の場所は、対象を中心にそれぞれの逃げ杭がおよそ直角になるようにすると境界杭を復旧する時、動いてないか確認する時の正確性が高くなります。

要するに、小学校でやった、コンパスを使って2ヶ所から書いた円弧の交差するポイントが境界の位置、という考え方です。

逃げ杭の打ち方
①大ハンマー等で境界杭とだいたい同じ高さまで杭を打ち込みます(同じ高さまで入っていかない場合はノコギリで同じ高さのところでなるべく水平にカットします)打ち込む距離は適当でOKですが、スケール1本で届く範囲で、スケールが垂れない程度が良いと思います!

②スケールで正確に測ってキリのいい数字の所にクギを打ちます。測る時だけはなるべく2人でスケールを真上から見て作業しましょう。

③測ってクギを打ったら、逃げ杭の側面などに直接その距離を書き込むと、誰が見ても分かるし一番間違えが起こりにくいです。一目で逃げ杭と分かるように、天端にスプレーで色を付けておくと良いと思います。

赤は測量屋さんが打つ仮のポイントと同じなので紛らわしいから本来避けた方が良いですね(^^;;
④逃げ杭に誤って触らない様に注意して作業しましょう! 邪魔でなければカラーコーン被せておくのも目立って良いです。

赤スプレーはダメですw悪い見本

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