こんばんわ! 最近仕事が忙しく、毎日のように建材店に通っている常連すぎる客、ほろです(笑)
今日は、ホームセンターの袋入りではまかなえないくらい大量に砂や砂利を使いたい時などに、断然便利でお得な、建材店での骨材の買い方を解説してみましょう!
そもそも建材店てどういう店?
一般的に建材店と呼ばれる店とは、砂・砂利・砕石などのコンクリート関係の材料を、袋単位ではなく、0.1m³(りゅうべい)単位で、ショベルローダーという重機等でトラックにガバッと積んで売ってくれる男らしいお店のことを指します。
もちろん、骨材の類を重機で積んでもらうには、トラックで買いに行く必要があります。 (少量の場合は、土のう袋に詰めて売っている所もあります)
建築業の中でも、土木・外構寄りの業者さんにとってはなくてはならない便利なお店なのです。
また、ダンプ車などで砂や砕石を直接現場に配達してもらう事も可能です。配送料は別途かかりますが、トラックがない場合、レンタカーを借りるよりは安い場合が多いです。
生コンの手配も建材店を通して注文します。
建材店で扱っている主な商品
- 砂
- 砂利
- 砕石類
- セメント
- 鉄筋・ワイヤーメッシュ類
- 面木・目地材類
- コンクリートブロック・独立基礎・U字溝などのコンクリート二次製品類
- スコップ、コテ類、水糸、水平器、スケール、ハンマーなどの小道具等
などなどです。お店によって扱っている幅が違いますが、メインの骨材類とセメントは必ず置いているはずです。
建材店の探し方
僕らの様な外構工事業者でも、あまり行かない地域で工事をする場合や、行きつけの建材店から現場が遠すぎる場合は運搬にコストと時間がかかりすぎてしまうので、現場からなるべく近い建材店で砂やセメントなどを調達しなければならない事があります。そんな場合は、グーグルマップのアプリで探すのが便利です。
探し方は、まず探したい地域を表示させた状態で『建材』もしくは『建材店』とキーワードを入れて検索すると付近の関連性の高いお店が出てきます。店名に「建材」と入っていなくても出たりします。
検索結果の中から、順番にタップして、まずストリートビューで本当に砂利や砂を置いている建材店か確認しましょう。
最寄りの建材店が見つかったら、取扱い品目と営業時間の確認も兼ねてとりあえず電話してみましょう。
・何をどれくらい欲しいのか、在庫を確認
・現金払いで大丈夫か
僕は上記2点は必ず聞くようにしてます。骨材の在庫が足りない事はほぼありませんが^^; たまに現金払いの取引を受け付けてない建材店もありますので。(おそらく大口取引だけで成り立っているのかも知れません)
業者さんでない一般の方が問い合わせる場合は、最初に「一般で現金なんですけど大丈夫ですか?」と確認すると話が早いと思います(お店側も詳しくないお客さん、という前提で説明してくれると思います)
建材店の主力商品
一般的な建材店の置場はこんな感じ
だいたいこんな感じに、コンクリートの枠で仕切られた中に、種類別に骨材が置いてあり、事務所で注文すると奥に見えているショベルローダーという建材積み込み専用マシンでトラックに積んでくれる、というシステムです。 砂利の種類などは、生産地(採石場)から近いものが使われるはずなので、地域によって違う場合もあると思います。
以下に僕の認識している範囲で骨材の特徴を解説してみましょう。(あくまで1ブロック屋の個人的な感想ですので参考程度にお願いします)
尚、砂の中目とか、粗目って呼び方はどこ行っても統一ではない様なので、種類が選べる場合は、実物を見て確認することをお勧めします。 以前、初めて行く建材店で、いつも使っている中目の砂を買うつもりで「中目ください」と注文したら、僕らが粗目と呼ぶ砂が積まれていた事がありました。
そのお店では、中目と細目という名前だったんですねきっと。
砂(粗目)
粗目の砂。 モルタルに使う場合、練る段階では細かい砂よりも混ざりやすく、楽に練ることができる。
また、ざらっとしているのでコテ離れがよく、ブロックのモルタル充填には向いている。水の抜けが良いので、モルタルが固くなるのも早い。ブロック工事の場合、目地の仕上げは多少やりづらい。
砂(中目)
粗目より粒が細かい砂。 ホームセンターで袋売りの細目砂と同等と思われます。
モルタルにすると、粗目よりなめらかな感じになる。粒子が細かい骨材のほうがなかなか固まらない印象。(セメントの割合が多いほどなめらか、固まるのが遅い、コテにべったり付く)
中目砂でセメントを少し強めに効かせたモルタルが一番ブロックを積みやすい。目地の仕上がりもなめらか。
砂利(石灰砂利)
白い砂利。横浜のあたりでは石灰砂利と呼ばれているらしいです。生コンに入っているのがこの砂利。わりと細かいです。 乾いた状態では表面は粉っぽい感じで、雨に濡れると粉が水に溶けて周りが真っ白に汚れます(笑)
最近は戸建ての家の周りに敷くのにも良く使われるそうです。(実際に個人邸やアパートなどの周りに使う現場も多いです)
再生砕石 RC40-0(あーるしーよんじゅうぜろ)
俗にいう砕石。「あーるしー」とか、「再生材」とも呼ばれます。 僕の知る限り、特別指定がない限り、砕石を敷くというとコレを使います。
粒の大きさは、粉みたいに細かいのから、大きめのごろごろしたサイズまでごちゃ混ぜです。湿らせて踏み固めるとかなり締まります。立米単価は¥2000前後と安いです。
原料が解体したコンクリートを砕いたものなので再生砕石と言われます。稀に針金やゴミが混じっていることがあります。
砕石
黒っぽい砕石。 コンクリートの再生ではなく、天然の石。粒子は再生砕石よりも小粒(極端に大きいのが混じってない)ですが、粉みたいに細かいのも少ないような… 再生材より高いので僕らはあまり使う機会がないですが、使い勝手は良さそうです。締りは良いです。
注文の仕方
骨材の注文は、重さではなく体積=立米数(りゅうべいすう)で伝えます。 単価もそれぞれの骨材ごとに1立米いくらと決まっています。ですが、数量が少ない場合は多少単価が上がります。(ショベルローダーを動かす手間は少量でも同じだけかかるので当然です。)
0.5立米の場合は、「コンマ5」という言い方をするとナメられません。(笑)
セメントなどの袋ものの場合は袋(たい)という単位です。5袋の場合「5たいください」と注文しましょう。
また、建築業界ではセメントの「ト」を省略して『セメン』と呼ぶ場合が多いです。
骨材を買う場合は、トラックのどの辺に積んでもらうか、現場の都合に合わせて指定します。2種類以上の骨材を積む場合は、混ざらない様にシートなどを間に挟むと分けやすいです。
参考までに…砂1㎥をモルタルにするにはセメント25袋が必要です。 0.2m³に対してはセメント5袋という計算になります。
トラックにどれくらい積める?
これはトラックの最大積載量と、積みたい骨材の立米数と、おおよその比重で計算します。
砂、砂利、砕石の比重は共に1㎥=およそ1.6トンとして計算します。
トラックに積んだ後に雨が降る場合は、砂や砕石に水を含むと大幅に重くなってしまうので注意が必要です。シートをかぶせるなどして、なるべく濡れない様にしましょう。
積載の例
骨材の比重を1.6トンとして骨材を買う時の最大積載量を超えない範囲でどれくらい積めるかを計算してみました。
- 軽トラックの場合→0.2㎥(約320kg)
- 1トン車の場合→0.6㎥(約960kg)
- 1,5トン車の場合→0.9㎥(約1.440kg)
- 2トン車の場合→1.2㎥(約1.920kg)
- 3トン車の場合→1.8㎥(約2.880kg)
- 4トン車の場合→2.5㎥(約4.000kg)
もしわからない場合は、建材屋さんのおじちゃんにどれくらい積めるか相談するのが確実です(笑)
また、骨材を満載にしたトラックはかなり重くなるので、運転は慎重に!ブレーキの利きも、空荷の時とは全然違い制動距離も長くなるので、車間距離は広めにとりましょう。 運転に自信がない場合は配達してもらうことをおすすめします。
参考になったかな(´・ω・`)?
コメント
具体的でよくわかりました。
ありがとう御座います。
どういたしまして(^^)