こんにちは、ご覧いただきありがとうございます。

ブロック屋のほろです。

こちらの記事は、一般の方が自分でフェンスを施工するのに、支柱の立て方の作業の流れをなるべく分かりやすいように、ということを前提に書いていますが、忙しい施工業者さんにも、もしかしたら参考になる情報があるかもしれませんので、お時間が許せば斜め読みしてみてください。


フェンスの柱立てといえば、普通のモルタルで固めたり、空モルタルを水分かなり少なめに練って(バサモルと言う)、柱の周りにハンマーでギュウギュウ詰め込んだり(そこに急結材流し込んだり)、柱をキャンバー(クサビ)で仮固定してから周りにモルタル流し込んだりと、色々な施工方法を経験してきましたが、ここでは一般的な住宅のフェンスに多く使われるH800~1200程度のフェンスの柱立てをする際に最も確実で、手間が少なく、短時間で施工できると僕が思っている方法をご紹介したいと思います。

もちろん現場の状況やフェンスの種類など様々な条件により、必ずしもここに書かれた施工方法が最適では無い場合もある、ということをご了承ください。


大きなホームセンターや、建材店にも置いて無い場合も多いので、前もって手配しておく必要がありますが、通常のモルタルに加えて太平洋セメントが出しているスーパージェットセメントというのを使います。

このスーパージェットセメントというのは、モルタルやコンクリートの硬化時間を大幅に短縮する為の添加剤の様なものなので、工期に余裕がある場合や、一般の方がDIYで施工する場合などはわざわざ使う必要はありませんので、通常のモルタルでの施工でもまったく問題ありません。  通常のモルタルでやる場合はスーパージェットの解説を読み飛ばしてください(笑)


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↑こちらがスーパージェットセメントです。1袋4000円前後と、ちょっとお高いですが、フェンスの柱建てに使う場合は1回につきごく僅かな量なので、1袋あればかなり使えます。現場に持っていく場合は、蓋つきの容器に小分けにして行くと嵩張らないし、雨が降ってもダメにならないのでとっても便利です。近場で扱っているお店が無い場合はAmazonでも手配可能です。

Amazonでの手配はこちらからどうぞ⇒スーパージェットセメント

ここから支柱を立てる手順の解説です


ここではブロック天端に支柱を立てる説明ですが、独立基礎の場合でも、コアで抜いた穴に建てる場合でも作業の手順は同じです。

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使う柱の本数と、建てる場所を確認して、(当たり前ですが重要!)直ぐに建てられる様に穴の近くに準備する。 また、フェンスによってはコーナー柱、ストレート用柱が違うものや、パッと見そっくりでも表裏がある柱もあるので、この時点で確認しておきましょう。
 また、柱を立てる穴の底に水が溜まっている場合は必ず事前にスポンジや雑巾などで取り除いておきましょう。


その日に柱建てで使う予定量のモルタルを、通常より結構柔らかめに練っておく。(後から入れるスーパージェットが水分を吸うので)  水加減はその日の天気、気温、柱を立てる穴の乾燥具合を見て微調整しましょう。 スーパージェットを使わない場合は、少し柔らかい程度で。
また、モルタルはセメントの割合が多いと固まるのが遅くなる傾向にあるので、セメントの入れすぎには注意しましょう。スーパージェットを使う場合には若干セメント少な目の方が丁度いいと思います。

 
全ての段取りが終わったら、小さめのバケツで柱1本分くらいづつ、スーパージェットをスコップの先1/4ほど入れてよく混ぜる。固まるのが早いのでかき混ぜてからもちょっと柔らかい位の方が施工性が良いです。

※スーパージェットを混ぜる量はその日の気温によって量を調整する。夏は少な目、冬は多め。
※すぐ固まってしまうので、必ず少量(10分程で使い切れる量)ずつ作る。慣れてきたら一度に柱2〜3本分はイケます。


↑コーナーに2本柱を立てる仕様の場合

直線が続く部分は水糸を張って作業したいので、両端部、コーナー部の柱を先に建てます。
ブロックの穴に、天端より少し低めにスーパージェット入りのモルタルを投入、手早く柱を差し込み、水平器を当てて垂直を出します。水抜き穴に細い棒などを差し込んでおくと高さ調整が簡単です。

 あまり動かすと液状化現象でモルタルがユルくなってしまうので、コツは『必要最低限の動きで調整すること』です。 これは本当に重要で、モルタルはいじればいじった分だけ固まるのが遅れます。
ざっと倒れを調整したら極力触らないこと。 スチール柱の場合は水平器のマグネットが無い面で、そぉ~っと当てます。  

※柱周りの天端補修は、柱を全て建て終わってから最後にまとめてやったほうが、柱が動く心配もなく効率が良いので、モルタルは天端より2~3センチ下がった程度でやめておきます。(場合によっては同時に仕上げていく時もありますが)


両端部、コーナー部の柱がある程度固まるのを待ちます。…と言ってもスーパージェットを使った場合、さほど待たずに作業が進められますが。この待ち時間の大幅短縮がスーパージェットの価値です。 通常のモルタルの場合は半日程度は放置したいところです。      

 両端部の柱がちょっと触っても動かない程度に固まったら、柱の通りと高さを合わせる為に水糸をピンと張り、中間部の柱を建てていきます。 糸を張るのを早まって柱がガタついてしまうと直りませんので注意。フェンス工事の現場では昼食に差し掛かりそうな場合は、固まる時間を確保するために多少遅れても両端部の柱だけは先に立てたりします。(スーパージェットがあれば気にせずランチしちゃいますけどね!)

建て方は④の説明と同じですが、中間柱の高さは水抜き穴ではなく、水糸を基準に合わせるので、下がり止めの棒は使わないです。

 あとはこれの繰り返しで、穴1個分ずつモルタルを練り、柱をどんどん建てていきます。建てた順に固まっていくので、2〜3本立てたら1本目の垂直を再確認、といった感じに固まり具合を見ながらやりましょう。後は固まるまで触らないで放置。

スーパージェットセメントは、温度が高いほど早く硬化する特性があるので、夏場なら15分もすればかなり硬化します。その後のフェンスパネル取り付け作業も待たずに出来ます。


           

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端部の柱に水糸を張った様子。この時点ではすでにある程度モルタルが硬くなっているので、下に刺さっている棒は抜いても大丈夫。上の棒はボルト穴に差し込み、裏側で水糸を 巻き結びで留めています。

両端部の水糸の高さは穴の上端、又は下端で統一して張り、中間部に立てる柱もそれに合わせます。上の写真では糸は穴の上端に合わせて張りました。

水糸は垂れるのを防ぐ為に、距離によってはテンションをかなりピンと張る場合もあるので、細い糸がオススメです。(太いと重さで中間部が垂れやすい) それと、 水糸を張る位置は柱の下の方で大丈夫です。 (上に張ると柱がより内側に引っ張られる力が加わるので、モルタルの固まり具合が緩いと柱が動く恐れがあります。)

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ブロックとフェンスを同時に施工する場合(同時施工の方が手間が少ないのでコストも抑えられます。)
最上段の横筋ブロックの充填と柱周りの天端を同時に仕上げます。

 ちなみに、横筋ブロックに入れる鉄筋は、柔らかめのモルタルを充填してから、上から鉄筋を乗せ、ハンマーなどで丁度いい高さまで沈めるのが正しい方法です。(先に鉄筋を下に置いてからモルタルを充填では、鉄筋の周りに全体にモルタルが巻き付かないため強度も落ち、将来的にサビが発生して膨れ、爆裂する恐れがあるためです。)

 ちなみにちなみに、長〜くブロックを施工する場合、鉄筋を継ぎ足す際の重ねは、鉄筋の直径の40倍以上重ねる、という決まりがあります。D−10(10ミリ異形丸棒)の場合は40cm以上の重ねが必要、という事になります。あ、脱線したw




※ネットフェンスや、Hの高いメッシュフェンスなどのスチール柱の場合、上記の方法だと自重で沈んでしまうので、予めカラモル(砂とセメントを水を使わずに空合わせしたもの)などを穴に入れて突き固めて高さを調整したり、キャンバー(くさび)で仮固定したりします。
   

※スーパージェットを入れてからは本当に固まるのが早いので休憩前や、ちょっと時間が空く場合はバケツ、コテ類を必ずその都度洗います。ナメてるとコテやバケツガチガチになって後悔するはめになります。普通のモルタルとは全く別物、くらいに思っておいた方が良いです。

その日のうちにパネルを取り付けない場合はスーパージェットを使わない場合もありますが…

カーポートや門扉の工事で使えば、柱を立てたその日のうちに門扉を取り付ける事も可能ですよ(^^)/


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建材店での骨材(砂・砂利等)の買い方
『一輪車』を使ったモルタルの練り方



スーパージェットセメントの購入について
大型ホームセンターでもスーパージェットを置いているお店はかなり少ないようです。神奈川県のかなり限られた地域の情報になってしまいますが、僕はこちらの店舗で買っています。以前一時的に取扱いをやめていた時もあったので、買いに行く際は事前に在庫確認をお勧めします。↓


スーパービバホーム長津田店  TEL 045-988-6311
神奈川県横浜市緑区長津田みなみ台4-6-1


Amazonでの手配はこちらからどうぞ⇒スーパージェットセメント




オマケ。
水糸を張るときは、釘などに糸を『巻き結び』をして柱の穴に差し込むと手早く張れます。(別名:クローブヒッチ)
結ぶ対象に末端がある場合にできる、簡単な巻き結びの動画を作りました。



巻き結びはブロック工事などでもコンクリート釘で水糸を張る時にも必ず使う結びなので、覚えておくとめちゃ便利ですよ〜。滑る場合は、輪っかをもう一つ手前に作り、3重にすればカンペキです。

超簡単だし、応用すればかなりいろんな場面で使える結びなので、建築現場だと足場の上で延長コードを仮固定する時なんかにも便利です。




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